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我が相棒と新天地を行脚する/2

Walk on the globe with my dear/2

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          Showboat Cafe at Lac Léman (Lake Geneva).

`My dear`と共に行脚する海外渡航の除幕式は20代半ばから。
当時勤務先へ『 欧州デザインを勉強視察したい+?』理由に、17日間もの長期休暇願いを遠慮がちに提出後、上司は役員と一悶着在ったよう聞き及ぶものの辛うじて承認され、或るパッケージ・ツアーへ`我が相棒`と共に参加した。未だ`洋行帰り/舶来品`と云う表現も死語ではなく、円為替レートは304円/$と云う時代だった。

既に社会人3年目とは云うものの、前年より計画し既得保有する有給休暇だけでは日数未足である為、却下も有り得る休暇届けにつき、会社上層部への渉外をして下さった当時直属上司の音楽造詣に深み持つデザイン課長においては、出逢えた事が幸運で今更ながらではあるが大変感謝する次第。

尚、此の初回渡航(渡辺貞夫クァルテット、Montreux Jazz Festival 同行)については当ブログに別途記載在ります為、ご興味ある方は過去トピック*1 並びに*2 などを御手数ながら参照頂きたい。

             * * * * * * * * * * * * * * * * * * *      

そして、再渡航は恩義在る!?上記の大手内装会社退職後。
デザイナー修行時代を無我夢中で駆け抜け、三十路前に自己静思と充電期間設ける意味で、約1年は現実的生活義務から自分を解放し、国内の画廊や美術館・博物館・図書館等へ通いつつ、建築空間や商業施設を歴訪するなど、雑学的向学心と共に小閑時を過ごし、それら調査資料の整理・分析行なった後、情報の検証と総括的意味を兼ね、単独ツアー『 南インド経由~ヨーロッパ 』を発起する。

初回はパッケージ・ツアーなので気後れなどは無かったのだが、自力で未知なる新天地を行脚するには、ネガティヴな不安感も少なからず在り、一歩踏出す為のポジティヴ姿勢必要と思っていた処、折り好く私の動機を起動させる書物にめぐり遇う。

一つは、五木寛之氏1967年小説『 青年は荒野をめざす 』を拝読した事。当時ヤング人気の週刊誌『 平凡パンチ 』連載されていた青春単独紀行で、横浜港発~ナホトカ航路のバイカル号乗船後、ユーラシア大陸経由ヨーロッパ単独放浪しつつ、音楽(ジャズ)と女と酒の自分発見旅行記である。

今ひとつは、単独行脚の動機明確となった後資料集めの最中遭遇した書籍で、舞台美術家・小説家・エッセイスト等、多彩にご活躍される妹尾河童(セノウカッパ)氏執筆された絵日記紀行『 河童が覗いたヨーロッパ 』だ、素描好きの好奇心そそる絵ゴコロ溢れる欧州スケッチ旅行記が、私をソノ気にさせてしまった。

そして最後にもう一冊、『 注1/地球の歩き方 』である、当時は創刊されたばかりの旅行雑誌だったとは云え、先達旅行者情報は当方の旅行基準値策定に役だち、大変参考となる。此れら書籍に触発受けつつ旅行イメージ輪郭が明確に見え始め、航亜 + 航欧への海外単独渡航を敢行した。

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          AIR INDIA's Ticket & Baggage check coupon.

下記地図画像は遊学訪問した欧州各都市なんだが、インド・ボンベイ(現:ムンバイ)からエア・インディアで空路スイス・ジュネーヴ到着後、其の地を拠点にし最北はスイス・ベルン~最南イタリア・ナポリ~最東ヴェネチア(リド島含む)~最西スペイン・バルセロナまでのヨーロッパ各地域を、出発前日本で購入したユーレイル・パス(1st-class)利用しつつ、バッグパッキング&スケッチ・ツアーで五感遊歴したマップ。

しかしながら、夏季南欧の暑気中身軽に移動したかった為、心ならずも理を優先し必需品のみリュックサック携行、我が相棒へはバッグパッキング・ツアー中は、七月と云えども少なからず涼気醸し出すジュネーヴ市内アパルトマンで、避暑!?がてら留守居役を勧める。

自由(低予算!?)旅行と云う事もあってツアー中必需品は、英国トーマスクック社の時刻表(Thomas Cook European Rail Timetable:2013年廃刊)と、ダイヤモンド社発刊直後`地球の歩き方`なんだが、伊・ローマ市内で注2/ ロカンダ宿泊時、同室の各国バッグパッカー達も旅雑誌持ち歩いており、中でも英語版`Lonely Planet`内容は`地球~`と類似する為、相互照覧し既往都市ネタなど交換の際、朗報入手から翌日訪問地変更も複数あった。

また、低予算ツアーにおいて唯一のラグジャリー・タイム目論んでおり、避暑地スイスでの贅沢ながら二度目となる至福ライブ体感、モントルー・ジャズ・フェスティヴァル参観含む意味から、ジュネーブ市内に旅行拠点置きたい旨理解する現地友人好意に甘えさせて頂き、レマン湖畔の氏所有アパルトマン(空室)借用次第。

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      Upper / My Backpacking tour's map on Europe.      
      Middle/ T.E.Express 'LEMANO' 1st class Compartment.      
      Lower / Lo'canda 'CINA' in Rome : Outscale PLAN


   
注1/ 1979年ダイヤモンド社から、ヨーロッパ編とアメリカ編の2冊が創刊。それまでの旅行ガイドブックは、現地の観光スポット紹介が主に構成されていたのだが、個人旅行者の利便をコンセプトに、航空券手配・現地での移動・滞在・諸情報など、「旅行手段のガイド」を中心とした雑誌。

注2/ Lo'canda|イタリア語で旅館・宿屋を意味する。ペンシオーネよりも廉価な宿泊所で、各国バッグパッカーの利用頻度も多く、ユースホステル居室を想起させるドミトリー方式(4~6人同室)のベッド配置。上記画像中、ベッド上に書かれた英文名前は、各国バッグパッカー本人の直筆署名。

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14:33 : ヨーロッパ:  トラックバック(-)  コメント(0)

綿雲浮かぶ九天の蒼穹

Cumulus in the east firmament.






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                     漠空の宮 / 20170619











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                   坂上は青天井 / 20170619








10:09 : 写  真:  トラックバック(-)  コメント(0)

我が相棒と新天地を行脚する/1

Walk on the globe with my dear/1

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過去海外ツアーについて回想すると、職務上の視察旅行、設計提案や会議参加、及び私的旅行など渡航目的は各種あり、地域についても北/中米・欧州・東亜・中亜・東南亜・オセアニア・ポリネシア等、各方面歴訪して来た経緯がある。流暢な英会話と云う程ではない私にとって、世界各地行脚する機会持てたのは以下理由かも知れない。

小学校高学年からの`洋楽嗜好`及び社会人以降の`職業的な冥利`、或いは`アジア新興工業経済地域台頭`などもあり、恩恵を被った!?のではないかと感じている。

洋楽嗜好とは、少年期聴き始めたAM放送局のラジオ関東(通称:洋楽のラジ関)や、米軍極東放送網:FEN(現在AFN)より流れてきた当時洋楽曲歌詞(ビートルズ等)を、英語圏文化に対する溢れる好奇心と興味本位から、和訳が授業合間のルーティン・ワークとなり、コンサイス英和辞典が当時`座右の書`でもあった。

お陰様で、『 道は好む所により易し / What you like you will do well./ 興味や好奇心を持ち熱心に取組めば、道極める事が容易 』実践した故だろうか?中学・高校の英語成績は、勉励結果ではないものの上々次第。(自慢気味につき?恐縮)

後者`職業的な冥利`については、ワールドワイドに出店攻勢掛ける企業の店舗デザイン・セクションへ第二新卒で登用され、米国支社における設計スタッフ不在理由から、米国ヘッドオフィスのデザイナー着任と共に、在米設計スタッフのリクルート及び育成をミッションとし、長期出張扱いで渡米駐在した事。

また、商業施設デザイナーと云う職種がアジアで必要とされた時代に、私は商空間デザイン事務所を設立していた為、機運に恵まれた事。

アジア緒国においては、日本企業的ボトムアップ組織ではなくトップダウン方式を採用しており、且つ右脳的感性が重用されるお国柄の為経営者感性も悪くなく、企業トップがデザイナー優遇する体質や和式成功例を追随する気風もあり、日本人デザイナーにとって時宜を得られたのかも知れない。

更に云えば、音楽や芸術の様にクリエィティヴ表現(設計図や描画スケッチ等)も、或る意味世界共通語の為、言語に頼らず理解可能で海外プレゼンテーションも支障なく業務遂行出来た次第。勿論、詳細説明等において現地語の通訳嬢を除いては、スムーズな進行と云う訳にはいかなかったであろう。

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上記などにより海外出張頻度は比較的多く、パスポートが二冊目になる事も在ったのだが、当方出国時には必ず随行する`我が相棒`が連れ添うので紹介しよう。世界各地ついて来てくれた随行員氏名は、聖書中登場する怪力大男サムソンから命名した、愛すべき我が相棒`サミー:Sammy`である。

サミー氏!素性をご紹介させて頂けば、エース社製のキャリー・バッグで注1/日本製サムソナイト:Samsonite の事。最初のツアーからは既に40年強使い込んできた為だろうか?少なからず気合の入った風合い醸し出す。
他の荷物と差別化する上で、作為的に自前ステッカーなど貼ったりしておらず、全て空港係員が通関時検査済証のシールやステッカーなので、ナチュラル無作為仕様のマイ・デコレーション装丁となっている。

此の相棒、ハードタイプ(表装が硬質)スーツケースなんだが、旅の思い出(土産品)が壊れる不安も少なく、容易な施錠及び旅行必需品を整理し易く、且つ旅行中多少重量増してもキャスター付である為、滑る如く軽快に転がせて大変利便性も高い為、巷間評価の高い(当方においても)シロモノであった。

サミー氏との出遭いは、初海外ツアーで大型カバン必要となり、有楽町交通会館内の鞄専門店で購入したのだが、旅行日数からの推奨品ではなく其のダウンサイズ型、下着等は現地洗濯で良いし必需品も最小限と定めていたからだ、また盗難対象になり易いブランドモノも避けた。加えて、手荷物受取場で他者の誤認ピックアップ防ぐ為、目印用に多少際立つ組合せの柄物スーツケース・ベルトも同時購入。

しかしながら、永年活躍してきた相棒氏も時勢には抗えなくなってきたようだ。
海外においては、空港配送係が乗客手荷物中身を盗む犯罪少なからずある為、施錠は必須なんだが、昨今のテロリスト事件により北米渡航(ハワイ・グァム・サイパン含)においては、注2/TSA ロックが義務付けられ、老健ながら相棒に其の装備は無く、渡米時は未施錠での搭乗手続きとなる・・・・・・。

尚、電磁的スクリーニング検査(X線透視)で開封対象となり、セキュリティロック(施錠)を解除出来ない場合、空港係官が錠機構を破壊する事認められており、その上破壊行為及び内容物盗難などがあっても損害補償は一切ないそうだ。

最後に、相棒サミー氏宛永年功績につき謝意を示したい!?『 世界各国何処までもついて来てくれて、有難う 』 Thank you / Merci / Gracias / Grazie / Mahalo / Obrigado / Danke schön / Terima kasih / 謝々。


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               `Thanks a million to my dear`



注1/ 頑丈で耐久性抜群の鞄メーカー英国サムソナイト社は、1970年代初期にスーツケース製造権を日本企業のエース社と契約、しかし2004年エース社との日本国内ライセンス契約解除した為、日本製サムソナイト・スーツケース製造は終了。翌2005年サムソナイト・ジャパン社を設立し現在に至る。

注2/ アメリカ合衆国国土安全保障省・運輸保安庁から認定受けた、旅具等に備えられた施錠機構の総称、TravelSentry社製、或いはSafeSkies社製。

17:38 : 海外リポート&スケッチ:  トラックバック(-)  コメント(2)

春匂の臨海お天道様と雲ごっこ

Playing with clouds & the Sun at spring waterfront.






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                  さざなみ雲上の天城 / 20170324










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                    小粋に綿ぼうし / 20170324









19:21 : 写  真:  トラックバック(-)  コメント(0)

デッサン・ド・ムジィーク / ベイカー氏はオリーブ匂い香

Dessin de musique|Mr.Baker's the olive aroma.

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恐縮ながらトキを数十年遡る事になる。深夜AM放送聴取しつつ日夜制作課題へ取り組む美術学生時代、少なからず憧憬する女性D.J が、魅了されたジャズ・ミュージシャンの薀蓄などコメントしており、其のインド系ハーフ美人嬢より間接的暗示含む音源摂取した故だろうか、聴き手を媚薬の様な夢想ムードへ誘引し、虜にしてしまうソフト・ヴォイス主を、私は同性でありながら迂闊にも肯定してしまった!?

生来声質が甘美で中性的且つ妙に艶っぽい上、閨房術如きセクシィで繊細な演出をするウィスパリング・テクニック(息漏れ声:Breathy voice)駆使する為、巷女性達から多大な評価受けるヴォーカリスト、本業!?トランペット奏者のチェット・ベイカー氏と遭遇した経緯は、ジャズに対して或る意味ストイックではない、オリーブの匂い香?芳しく入り混じる青春期動機が介在する。

先達より『・・・・ナガラ族 』などと云う名誉称!拝命する程、ラジオ放送聴きつつ机向が学生達のトレンドだった時代、諸番組中「 注/1ザ・パンチパンチパンチ 」なる深夜放送もあり、初代D.J にはオーディション選出の「 モコ・ビーバー・オリーブ 」嬢達がパーソナリティ務め、当時大学生や受験期迎える団塊世代から少なからず支持され、テレビ番組出演やレコード発売するなどアイドル的存在になっていた。

中でも私は、冒頭ハーフ美人のオリーブ嬢(シリア・ポール|Celia Paul)へ思いの波長を寄せており、愚生製図板前には彼女中心のアイドル・フォトコラージュ・パネル掲載させつつ、課題制作の疲労感で顔を上げれば、眼福効果(目の保養)と共にカジュアルなヒィーリング在ったのではないか?と記憶する。

しかしながら、その時はベイカー氏音源購入までに至らず聴取のみでフェイドアウト、時機到来には今暫らくの仕込期間?と人的触媒!が必要だったようだ。

学卒後、商空間デザイン業界の大手へ入社、配属された設計課上司が幸いにも音楽への造詣深く、当方ジャズ嗜好を聞き及んだのか、或る時『 此れ聴いてみる? 』と差出された`C.Baker SINGS`を観た際、忘却彼方から淡いオリーブの芳香と共にベイカー氏記憶が甦り、再邂逅できた次第。
その晩、早速借用LPをターンテーブル!へ乗せ試聴するのと同時に、SONY:オープンリール(7号)テープデッキ!で収録済ませたのだが、聴覚満たされたとは云え所有欲の疼きを抑えられず、下記二枚の氏アルバム初購入する事になった。

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      C.Baker SINGS'56          C.Baker in NEWYORK'58

チェット・ベイカー氏の風評や逸話は数多く存在するものの、残念な事に或る意味不名誉な内容も少なからず聞こえてくる。其の素因となるのは、求音への限界感じる為なのだろうか?現実から目を背け理性的判断から乖離した状況へ追い込まれた結果、不健全な創造性による自壊した姿(酒色や薬物中毒)を、人前へ晒しつつ活動せざるを得ない立場だったからかも知れない。

ところで、若く才能に恵まれたプロフェッショナル職業人への、邪悪な仕掛けが俗世には在るように思う。天賦の資質が若齢期に開花し、世間から脚光浴びると同時に耳目集め名声を得られる反面、若いが故に彼等の陥りがちなトラップ、公的秩序に背く行為の方程式如きパターンがある。
業界やファンからの期待を一身に背負い、それら要望へストイックに応答しようとするあまり、自意識過剰で精神的に追い詰められ、強いストレスから自我守る為クリエイティヴ現実から逃避する術が習性となり、酒色や賭博へ深入りした挙句の暴力沙汰、辿り着く果てはパンドラの箱(薬物)と云う禁忌に手を染め、その常習化から精神及び人格が破綻し、前途有望な若者を暗黒の道程へと導く。

若き俊英全てに該当する訳ではないものの、氏においては其れらしき兆候垣間見られる為、ヤジ馬根性で風聞をネット検索すれば、皆目周知と思うが注2/管楽器奏者にとって大切な前歯欠損したまま公演する痛ましい姿残されており、吹奏時ブレス・コントロール難儀したのではなかろうか?甘美な息洩れ声にも少なからず影響及ぼしたかも知れない?等、杞憂ながら要らぬ勘ぐりしたくなる映像も存在する。

巷間諸説飛び交うネチズン好みネタなんだが、其の因果については薬物授受の際トラブルから乱闘騒ぎに至り・・・、また常習者は口渇するので口腔衛生悪化の末に・・・、或いは異常な甘味嗜好する・・・等々から、歯はボロボロになってしまうらしい。

とは云え、ヴォーカリスト&トランペッターと云う二兎追う者ゆえ苦悩倍加する一方で、希代の楽器を謳わせる!?才能持併わせており、その能力に対し躊躇する必要へ迫られないアーチストでもあるのだ。    
晩年の音源聴取する際、ジャンキーな印象を察知する事無きにしも在らずだが、それでも特殊効果思わせる歌唱や吹奏はミステリアスな響きと余韻を含み、枯淡の境地とでも云ったら良いのだろうか?厳選された符音狭間には芸域や空寂が在り、俗臭覗かせない渋み在る涼やかなサウンドからは、確定的事実として紛れもない正統派ジャズを感じずにはいられない。

また、歌唱法につき時代考察加えれば、1960年代初頭世界的潮流起こしたボサノバのアントニオ・C・ジョビン及びアストラッド&ジョアン・ジルベルト等のブラジル・ミュージシャン達へ、氏ヴォーカル・スタイルが多大な影響与えたのではないだろうか?また、此の種の発声法は、ボサノバ風味漂うマイケル・フランクスやシャデー等へも少なからず参考となったようにも思う。

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           Study-1                    Study-2

素描創出時、上記Study-1/2のイメージ・ラフスケッチを描き起こしつつ、若年期においては妖精とも評された氏の観念的妄想を巡らしながら、幻想的フィクション・ワールドへ踏み込み夢遊してみる。
下記は其の下絵プロセスで、`当方青年期想い出`と`二兎を追う者~`及び`妖精`と云うモチーフから、ルイス・キャロル氏作品に知的刺激受け恵与された未完成作画なんだが、非現実的思考である旨ご容赦頂きながら描いた内容記述すれば・・・・・、

不思議の国の二兎を追う幻覚でも垣間見、月下に浮かぶ窓枠がウサギ穴にでも見えたのかも知れない。1988年西ドイツ公演後オランダのホテルへ宿泊、そして5月13日金曜日の午前3時頃、運命の糸に導かれつつ謎の白ウサギから幻惑され、不思議の国の小さな兎穴へ追尾して行ったのではないだろうか?

愚拙な想像力働かせ『 痛みと憐れさと儚さ 』伴う架空の脚色をしてみたのだが、どん底から再起目指していたとは云いつつも、折悪しく終の棲家(当日宿泊居室)にはヘロインが残されていたと云う。

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          `Mr.Baker's the olive aroma` / Unfinished.

                     

本名:チェズニィ・ヘンリー・ベイカー・ジュニア氏|Chesney Henry Baker Jr.
1929年合衆国オクラホマ州イェール出身ジャズ・ミュージシャン。ウエストコースト代表するトランペット奏者、且つ艶っぽい歌声評価されるヴォーカリストでもあり、デビューアルバム『チェット・ベイカー・シングス』は著名、ジャケットは氏撮り続けた写真家ウィリアム・クラクストン|William Claxton。死没:1988年5月13日深夜、オランダ・アムステルダムのホテル2階窓から転落し謎の死を遂げた、享年58。


※ 此のトピックは、昨年11月日本に於いてロードショー公開された、イーサン・ホーク主演映画『 BORN TO BE BLUE / ブルーに生まれついて 』を視聴する以前に、著述したものである旨、ご了承頂きたい。

注/1 AMラジオ・ニッポン放送の深夜15分間番組(1968年6月~`82年12月)、スポンサーは平凡出版(現マガジンハウス)の若者向け週刊誌「平凡パンチ」、テーマ音楽を三保敬太郎氏、初代パーソナリティが、シリア・ポール:オリーブ、高橋基子:モコ、川口まさみ:ビーバー、各美人嬢達であった。又、当時FM放送はNHKと東海大学実験放送のFM東海(後FM東京)2局だけで、FM深夜番組など無い時代。

注/2 1959年イタリア・トリノにおいて、コンサートホールにもかかわらずサングラスのまま歌唱する(目周り青アザ故か?)`My Funny Valentine`
1964年ベルギー・ブリュッセルにおいて、`Time After Time`歌唱時も前歯欠損、トリノから5年経過もそのままなんだが、当時治歯技術なかったのだろうか?

17:39 : デッサン・ド・ムジィーク:  トラックバック(-)  コメント(0)
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