Archives 2 / 安忠さん

070122/ 一石三鳥?!週末研究、第二弾

先週末、Bikeを乗せて南足柄に在る「 アサヒビール神奈川工場 」の工場見学へ行って来た、設計 / 安藤忠雄( Tadao Ando ) + 日建設計。
しかし生憎天候不順の為、Bikeは余り心地良いものではなく・・・、とは云え無料の「 ビール試飲とアンタダ体感 」、一石二鳥!までナントカ仕上げられた。

レストラン棟・建築外壁は、「 木目文様付・打ちはなしコンクリート」仕上のデザインが施され、「 和 」イメージを洗練し構築している様にも思える。また、訪問時の前庭は玉砂利敷き詰め状態であった、しかしながら手前勝手な想像すると、恐らく原設計において水面設定していたのではないだろうか?

何故かと云えば、フォギーな不鮮明写真で恐縮なんだが、晴天時は喫水面向こう側に、(多分?)足柄山山嶺の絶景、借景として観る事出来るのではないか、私だったらそんな配置計画考える・・・・?!

         アサヒビール南足柄工場|全景b
         アサヒビール南足柄工場|レストラン
         アサヒビール南足柄工場|レストラン


レストラン内部は、バイアスカットしているだけのスケルトン風天井デザイン、空間全てを物語ってしまう程、圧倒的な存在感表現している。そして、ヒューマン・スケール越えない「 天高 」も、好感持て心地良い意匠であった。

最後にオマケのトイレ、これもウチッパナシであったが、アンタダさんらしくなく多少怪しげ・・・・の感在り、誰かがヤッテしまったのではないだろうか?

             アサヒビール南足柄工場|レストラン
             アサヒビール南足柄工場|wc



22:52 : 建  築トラックバック(0)  コメント(0)

Archives 4 / 理顕さん

080617/一石三鳥!?週末研究 or 安易に外に出ませう第四弾!

今回は湘南地区からちょっと離れ、遠出となる。愛車 Folding-BIKE を後部トランクに乗せ、鎌倉・逗子経由で「 横須賀・城ヶ島方面 」へ向かった。

例によって、いつもの冒頭で恐縮だが・・・!?
観音崎海岸両側へ長く続いた「 椰子の木道路 」 から、九重折りの切通し小丘を BIKE で抜ける・・・と、そこにはイキナリ開放された人工的空間存在し、しかも外部環境美しくスケーピングされ、三浦半島らしい崖背景に大きな「 ガラスBOX状・白亜建築 」が、忽然!表出した。

鎌倉ではこの様な場所を「谷戸(やと)」と呼称する、しかしながら多少面積感在る「ヤト」である。その通り!本日目的地は、山本理顕(Riken-Yamamoto)さん設計、横須賀美術館 MOA なのだ。

大きな建物に相応しい形容ではないが、とても「 瀟洒!」で美麗だ。
残念ながら目的は絵画展示ではないので、入場料を支払わないし写真撮りまくる(勿論許可された所のみ)、管理側にとっては迷惑な来場客なのかもしれない?

       yokosuka_moa11a.jpg
         (C)YOKOSUKA M.O.A. All rights reserved.

       yokosuka_moa12a.jpg
       yokosuka_moa15a.jpg
       yokosuka_moa13a.jpg
       yokosuka_moa14a.jpg

上段より
1/周辺環境含む全景俯瞰
2/海岸道路から前庭アプローチと正面(西陽逆光で醜い!恐縮)  
3/クリーク状の屋外アート作品から「 理顕MOAを望む 」
4/展示室内と屋上ルーフとの緩衝空間
  設備・断熱・塩害防腐対策・ガラスイメージ保全等
5/階段室トップと屋上
  屋上と背後谷戸(ヤト)地面が平面上±0でぺイヴメントされている
   

23:42 : 建  築トラックバック(0)  コメント(0)

街中の景観 / キンダーガーテン・ポタリング

Town scape | Kindergarten Pottering | 幼稚園周遊

出来る限りだが足慣らしの為、週末は近隣Bikeツアーをやっている。
そこで偶然見かけた建築・デザイン・環境等、見ながら・遊びながら・情報収集するのが面白い。今回はそんな近隣で見つけた、子供施設をリポートしたい。

因みにポタリングとは、Bike( 自転車 )で目的もなくブラブラと散策する事。

さて、子供空間創作/設計やデザインにおいて、念頭に置かなければならない大切な項目がある。
第一に、該当エリアでの完璧な安全性を確保する。
第二に、大人側が幼・児童達の感性を「 大人のキャパシティー 」で測定してしまうのを止める、事である。

何故かと云うと、特にこの時期の幼児や児童達は想像力や感反応が無限大で、計り知れない能力の持ち主だという事、忘れてはならない。

街中で見かけて気になるんだが、対象者(幼児童)に媚びたデザインをした結果、中途半端で陳腐な空間となり「 建築やインテリア 」を台無しにしてしまっている例が、少なからず在る。

それらは米国某ランドイメージの、似て非なる形態模写をやってしまう事、などが原因や理由の一つでもある。
その巨大施設は対応する行政法規( 建築・防災 )も違うし、長年蓄積された優れた研究結果と経験値を礎に、其れなりのコストをかけて創作演出された、「 本物志向のショーデザイン 」である事承知するべきだ。

「 大人の児童心への郷愁 」に対して投げかけられたレトリック、良い意味での「 罠 」であり「 仕掛け | gimmick 」は、緻密な計算とコンセプトから出来上がっていて、そう易々とはコピー出来ない「 仕組み 」を持っている、一般的に余り知られている内容ではないので、情報不足は仕方がない事なのかも知れない。

ですから子供空間の設計受持つデザイナー達は、相手/幼児童達に媚びるのではなく日常業務と変わりなく対応し、特別な事をするのではなく自己の子供世界観のみを、頼りにすべきなのである。
ここにもノーマライゼーション | Normalization が必要なんですね。

そして、子供達の感性を見くびらずに、褒めて上げよう。
どんなモノ(建築・インテリア・遊具等)からでも想像力発揮し、大人も驚くような世界観構築できる。それを表現する手段「 言葉や技術 」が稚拙なだけだ。

だから、デザイナーは自分本来のフォルムを通じて、子供達と会話( マインドゲーム )出来る事を楽しめば良いのだ、媚びる必要は全くない。
結果子供達は、「 遊び 」と介在する空間それなりに感反応し、その想像力駆使し夢の世界へ飛翔する事だろう。



ポタリングしながら、たまたま見かけた下記写真の子供施設は、これまで述べてきた事柄が良質に表現されているので、掲載させていただいた。

車寄せ機能でセットバックした正面エントランス、何よりも外観マテリアルが素敵で印象深く、設計者の意図が伝わってくるファサードだ。下段は裏口と云って良いと思うが、春季・花爛漫になる擁壁スロープ部はデザインが一貫していて、神経が細部まで行き届いている。

       mgk1a.jpg
       mgk2a.jpg


これは別の幼稚園だが、R`面のファサードにした事が最大の勝因、インパクトの全てはここに在る。小窓が子供達の夢を誘いそうだ!

       ymy3.jpg        
          

最後に、安藤忠雄氏 | Tadao-ANDO がリニューアル設計の監修及び部分担当した子供施設、東京芸術大学近くに在る「 国際子ども図書館 」 のURL付けておく、ご参照されると良いと思う。
http://www.kodomo.go.jp/index.jsp
http://www.konoike.co.jp/sekou_k/sk-kodomo.html
http://www.kodomo.go.jp/100th/100th.html


13:00 : 建  築トラックバック(0)  コメント(0)

街中の景観 / オーガニック・デザイン 1

Town scape | Organic design 1

20世紀産業構造から生産される、産業工業化された均質さ`単に矩形(スクゥエア)`を基本とする画一性は、システムや法規を肯定するが人間性を排除し兼ねない旨、図形思考回路持つ人々(デザイナー)において認知されていた。

ところが既存テクノロジー、図形思考へ追随する発明・発見までの時間暫く必要とした。したがってデザイナー | 設計者は、「 努力続ける傍観者 」 装う他なかったのである。しかしながら前世紀末頃から機熟期迎え、コンピューター普及速度と共にブレイクし始め、「 ソレ 」 が変容されつつ在るのだ。

既に御気付きの方々もいらっしゃるであろう。
デザイン及び設計事務所のCAD(CAM)は、より自由で優しく柔らかい、しかも複雑な形態をいとも簡単にドローイングする技を、占有せしめてしまった。残された領域は発想力だが、現在のところ人智に頼られている、いずれ・・・・ナンテ進歩望んでいないが?「 先の事 」 不明としておこう。

その様な状況下、昨今竣工する著名デザイナー携わった、建築物の形態変容には目を瞠るモノが在り、今までにないフォルム表現され衆目集めている。その発想モチーフとなり注視されているのが、有機形態 | Organic form なのだ。
アナログ時代建築業界では、作図処理可能ならしめても施工的には難問多く、近年までソノ表現道程遠かったのである。



さて、業界外環概略触れて来たが、多少時代遡りデザイン業界経緯と共に、オーガニック・デザイン考察試みる。
建築家意図や建築工学的詳細は、雑誌等にも執筆されている他の方々へ委ね、今編では個人的主観交え、意匠面(フォルム・イメージ)へ対し、更に想像力働かせ多少だが探求してみたい。

下記は真珠宝飾店 「 ミキモト銀座2 」:2005年12月竣工
設計:伊東豊雄建築設計事務所である。完工から逆算し、イメージ・プラン始業時期は、恐らく今世紀初頭からであろうと推量出来る。

           mikimoto_1.jpg
           mikimoto_3.jpg

美しく配列された不定形窓郡!極めてアートフルにハーモナイズされている、とは云いながらも数学的絶対値持ち併せ、整然としている様にも見える、且つ四面共差異化され、パターン化した同配列は存在しない。
また、借景転じ夕闇包まれた窓光が、真に鉱石中微量含まれる原石散りばめられた如き、錯覚へも導いてくれる。

尚も、目地のないフラットな鉄板平滑立面 ( 建築物としては稀 ) 見上げ、視線研ぎ澄まし移動させてゆく・・・・すると、或る形状思い浮かんで来た?!
有機質 | Organic の分子構造配列や、セル(細胞)構造等のフォルムへ近似している?様にも見えるのだ。

周知の如く生体における基本構造は、分子同士連鎖し合い強固にリンケージされ、そうして生体構築し維持されている。
しかも 「セル | cell 」 は、電子顕微鏡覗くと美的価値満ち溢れ、完璧なフォルム形成している状況、詳らかに見て取れ、「 構造的強さ 」 と 「 シンプルな美しさ 」 併せ持っている細胞核なのである。その様な意味から建築学的モチーフとして、最適チャレンジ対象だったのかも知れない?

           organic_cell_image.jpg

少なくとも、今までの無骨で堅い印象在った構築物 ( 20世紀型建築 ) ではなく、柔らかく優しいエレガントな建築印象へ変化させ、且つ企業イメージともシンクロし、それら表現において見事成功している。

また、グローバルなデザイン | 設計環境下では、海外クライアント側からも 「 工業化された均質さ 」 では、「 斬新 」 と云うデザイン的満足感得られなくなり、デザイナーの発想だけに頼らなくなって来ている現状が在る。

コノ建物は、成熟した今後社会を考察すると、より優れた建築・都市・デザイン等の基準(マトリクス・コード)が、必要とされて来ている証明なのであろう。


23:52 : 建  築トラックバック(0)  コメント(2)

街中の景観 / 低炭素建築?

Town scape | Low carbon construction ?

view0.jpg

                     
環境問題テーゼされて久しい、しかし街中建築物は相変わらず「 前世紀の効率思考 」、多少疑問感じ始めている方々居られるのではないだろうか?
「 ・・効率思考 」意味は、注1/ 高層階推進による高人口密度環境を、建築し続けている建設現況を意味し、「 国土狭小我国だから云々」の時代錯誤先入観へ、方策講じる時期が来つつ在る様にも思うのだ。

そんな折、ポタリング・ルート上想定していなかった対象物、『 県立養護学校 』校舎へ遭遇した。(写真参照)
周辺環境考慮した粋な色調だったからなのか、偶然通り掛かったにも拘らず無意識でペダル停止させ、デジカメしている私が居たのも不思議ではない。恐らく投資効率上否定される、「 低層階建築物 」視認し直感的な好印象、持ったからではないだろうか?ソレ程世間では「 ヨコに長い!建物 」希少なのである。

さて、話題スライドさせ恐縮だが最近のニュース視聴していると、政府補正予算案(約14兆円)について、珍しく!政治的関心集め多種論議されている、米国ウォール街発の世界的経済リセッションが、庶民生活へ直接影響出始め実感しているからではないだろうか?

ところが、14兆円補正予算内の『 低炭素社会実現 』へ、約「 2兆円!」も予算組みされている旨意外と知られていない、また「 京都議定書 」においても、Co₂ 削減社会提言されているようだが、「 補正予算案 」と比較し社会影響いささか盛上りへ欠け、庶民レベルの関心度希薄感、否めないようだ。

          view2.jpg
          view3.jpg
                  2層階建築の校舎意匠


そこで社会背景と時勢へ便乗し、低炭素社会ならぬ『 低炭素建築!?』、この建物参照しつつ説明させて頂くが、建物自体の『 低炭素 』如何論じるつもりではなく、通り掛かった折「 ソレ 」を満たす要素、持ち合わせている好例と感じた故、関係者には採り上げる旨お許し頂きたい。

「 ソレ 」示唆する内容は、20世紀産業構造から培養された発想から脱却しつつ、未来見据えた長期試算計画踏まえ、「 21世紀型インフラ整備計画 」発想する必要在るのではないか?意味する。また「 低炭素建築 」実現へは、少子高齢化や総人口とも深く関わり、直近現状を打開する訳にも行かないのだが、以下へ「 成立条件やファクター」整理し項目列記してみた。

                 21世紀の社会背景
1. 電子ネット社会進行による、人(材)集約不要と成りつつある現在、高付加価値敷地への建築減少する、したがって投資効率も好転する。
2. 京都議定書Co₂ 削減値、クリア義務各企業へ課せられるだろう、建設業におけるセメント生成時、石灰からの大量Co₂ 発生、低下義務生じてくる可能性在る、また鉄骨や鋼材など製鉄時においても、同様課題解決へ迫られる事であろう。
3. 化石燃料枯渇問題 &エコ課題から、代替エネルギー(風力・太陽・地下資源)への転換、重要課題である。
4. 総務省発表の今後総人口推移グラフでは、注2/ B.B.J 層除き昭和団塊世代以降、減少方向に在り「 中・低密度 」人口想定されている。(下記グラフ参照)

                   実現への策定
1. 郊外の低付加価値且つ広い敷地へ、公共施設や住居施設或いは商業施設やオフィスビル等、低層階建築計画(ヨコに長い建物計画)する事により、「 中密度社会 」が構築可能と成る。
2. 中密度社会構築できれば、自然エネルギーを効率使用出来る為、見直される可能性高い。現在は「 高密度社会 」、高層ビル日照問題や需給バランス上、自然エネルギー低効率とされている。
   
                  低層階建築の利点
1. 資源乏しい日本向き、セメントや鉄骨少なくて済みCo₂ 課題へ対処、投資効率も低下しない為、建設価格など低下及び減額させられる。
2. 地震大国安全面からも日本向き、建築構造負荷を大幅減免し効率的、且つ避難経路の縦移動も少なくなり、安全性格段にアップする。
3. 低層階建築は低・中密度集約となり、周辺環境へ対しフェアに、そして供給上の問題発生なく、自然エネルギーを効率使用出来る。
4. 必然的に、騒音・渋滞・汚染・窮屈・無関心等の、悪い環境も好転する。


   sm2007h19.gif
                  政府総務省資料より



参照させて頂いた校舎建築は、自然へ囲まれた広い敷地内配置され、感性クォリティ高い色調から品性醸し出す、2層階建築の「 ヨコに長い建物 」ソノモノであり、ヒューマン・スケール越えない適度さを併せ持っている。

しかも一般建築とは違い、養護学校故の諸法規も存在するであろう。
しかしながら設計コンプライアンス含んだ上で、望める限りの「 低層階建築 」へ好印象感じられ、建築法規や投資効率等、数値的ソリューションも表面化せず、「 穏やかな知性 」や「 豊かな情緒性 」など、建築デザインから『 緩やかさ 』感じずには居られなかった。

view00.jpg



注1/ 高層建築
国土交通省運用法令や都市計画法では「 6階 」以上、また消防法は「 31m 」越える建物、建築基準法においては特に指定ないが、「 60m 」越える建築物は構造上の規制を受ける。

注2/ B.B.J
ベビー・ブーマー・ジュニア頭文字、団塊世代を親とし現在「 30歳前後の層 」を意味している。                

12:58 : 建  築トラックバック(0)  コメント(0)