ノーマライゼーション / ビークル1

Normalization | Vehicle1

昨年師走、車にて外出した折見かけた印象が在る。

赤信号待機時、電動カート?乗車のお年寄りは傘も差さず、ユックリ横断歩道走行している光景に出会った。
午後から降雨だったため、雨具をお忘れになったか?或いは雨具が運転に支障あるのか?理由は不明、しかしその出来事何気なくメモリーした。

年も明け、過去の車椅子利用経験から 「 電動カート 」 は利便良いハズなのに、と気になっていた「何気ない光景 」 を、何気なく腕動かしながら遊び感覚にストロークさせた、そのラフ・スケッチが下記に在る。
     
   雨中お見かけしたお年寄りは、コンナ感じの「電動カート」?に乗車だった

           ele_scooter01.jpg



  多少の降雨ならば回避出来るのではないかと、簡易キャノピ取付けたプラン

           ele_scooter02.jpg
   
そして関連法規を調べる、特に道路交通法だ。
この 「 電動カート?」 所轄警察交通課へ問い合わせてみた、結果は法規上 「 車両 」 ではなく 「 歩行者 」 扱いだった!!乳母車やベビーカー同等である。
またそのシルエットについて定義条文も在り、車両と比較し「 紛らわしい形状 」の場合、管轄行政から許可されないのだそうだ。

つまり、宅配ピザ業等の配達車両と比較して見れば判り易い。
状況次第だが、ご承知の如く宅配業の原動機付スクーターには、大体 「 雨避けフード 」 付いている、従って上記 「 プラン 」 を似通った形状!?と判断され兼ねなく、「 未承認 」 も致し方ないのかも知れない。

想像の範囲を拡大する。
その判例存在する故メーカーは、「 雨処理開発 」 遅れているのではないだろうか、常識的な設計者ならば当然配慮するべき案件だが、プランから 「 ノーマルな発想 」 外さざるを得なかった?

その為、お年寄りは雨中濡れなければならなかった・・・・と、「 何気ない光景 」 へ多少強引な詭弁利用し、結びつけてみたが如何だろうか?


しかし「 案ずるより生むが易し 」、「 普通に!」 対処すれば良いのではないだろうか?この様な案件こそ、ノーマライゼーション | Normalization である。

「 特殊なモノ 」 には必然的な手間・費用が掛かる、高齢者用だから特殊なデザイン必要?・・・・否そうではない!「 普通である事 」 とは、乳母車へ日除けデザイン考慮する時の、作業手順同等で良いハズだ。所轄行政において、その様な前向き理解を希望したい。

・・・・とは云うものの、現状打開困難ならば状況精査の上、矛盾承知だが法整備する方法も一つの解決法ではないか?
例えば、紛らわしくならない様に一見して判る 「 差別化されたサイン | 記号・看板・信号・色彩・ライト 」 等を、法制化しデザインすれば良いではないか、パトカー・救急車・消防車・白バイ他、参照例は事欠かない。

「 差別化されたサインが法整備 」 された上で在れば、不明確で曖昧な判断基準の 「 形状 」 気にする必要なくなり、自由なデザイン出来るし、お年寄りも冷雨に濡れる事もなくなる。



以下、スケッチ・参考図はそのシュミレーション。
独国の三輪自動車でメッサー・シュミット、ご記憶在る方いらっしゃるであろうか?相当な`クルマ通`でない限りご存じないと思う・・・・・、そんな記憶の底からモダン・コラボしてみた。
 
   ele_scooter03b.jpg


              エレコミューター | Elecommutor
   ele_scooter04.jpg

そして、正式名称(総称)が不明のままも困る。
管轄省庁・警察・道交法規・JIS・福祉及び医療団体等、「 総称 」 司るであろう各カテゴリーにおいても、決定的呼称は確定していない状態なのだ。

現存する総称を数種挙げてみる、「 電動車いす 」・「 身障者用電動車いす 」・「 電動スクーター」 等々、また 「 ハンドル操作型 」 & 「 そうでない型 」 の仕様もあり、差別化定義については中々難儀している様である。

私も命名してみた! エレコミューター | Elecommutor ・・・。

因みに英語圏では 「 Electric Scooter 」
また地域限定だが、各メーカー呼称名も定着して来ている、「 シニア・カー」 や 「 セニア・カー」、「 モンパル 」 ・ 「 エブリディ 」 等々、存在している。
価格帯について各社多少違うものの、概ね高齢者高級品イメージ否めない。近い将来、需給バランス変化時、比較的リーズナブル単価へ落ち着いてほしい。

最後に概略スペック : 某自動車メーカー参照値
       ・595W × 1190L × 1045H × 115kg
       ・出力 | 12v 35ah
       ・最高速 | 6km
       ・充電1回 | 25km
       ・100kg | 一人
       ・価格帯 :30~35万円前後


22:03 : ノーマライゼーショントラックバック(0)  コメント(2)

ノーマライゼーション / ビークル2

Normalization | Vehicle2

過去に、脚部負傷し入院経験在った。

手術後暫く、不慣れなベッド生活余儀なくされるのだが、痛みも徐々に和らぎ「 歩行補助道具 」使用し、退屈紛らす院内・外探査へ出かける・・・?

歩行補助道具は、ステッキ・松葉杖・歩行器・車椅子等多種存在し、それぞれ経験した中でも 『 車椅子 』 がとても利便性良い・・・と信じていた。
ところが、ワイド幅員及びフラット床面の院内通路限定!?であるなど、外出経験するまでは知る由もなかった。

         hospital-01.jpg

車椅子外出時の経験とは、路面状況( 表面 )多種多様のため制御し難く、意外に不便で違和感ある乗り心地だったのである。
まず院内 「 絨毯敷き 」 への疑問・不便さ感じ、門扉レール 「 微かな凸凹 」 越えるにも、「 荒れたアスファルト 」 路面通行も、室内Pタイル床面とはスムーズさ全く違い、かなり余計に腕力を必要とする。

また歩道の、度重なる 「 アップ・ダウン 」 と 「 段差 」 でも苦労させられた、コレは各戸出入口や交差路・信号に必ず存在し、帰院後疲労困憊の原因になる。
重ねて幅員 「 狭 さ 」 も大問題だった、歩道走行する自転車とのすれ違いは、スリル満点!?である。車道より多少高い歩道から、脱輪恐怖!を味わうのだ。

それと経験するまで考えもしなかった降雨時、両手使用する車椅子は 「傘が差せない!」、恥ずかしい事に玄関出て初めて気付く次第。
       
       折タタミ式ディレクターチェアへ車輪取付た様な 「 車椅子 」
      
      wheel_chair.jpg
               側面図              正面図( 半切 )

さて、普通である事 『ノーマライゼーション | Normalization 』
絨毯敷き・微かな凸凹・段差・幅員・降雨時、等々入院中使用体験した者として、基本的機能面の感想述べてきた。

普段良く見かける、上記 「 車椅子ラフ図 」 在りますね。
これは 「 1945年型 」 と呼称されている、米国・車社会対応上考案された簡易収納目的の 「折タタミ式車椅子」 である。( エベレスト&ジェニング社製作 )

ところが、簡易収納は車椅子当事者にとって余り関係なく、概ね介添人の利便性なのだ!主客が逆転していたのである。
当事者最優先事項は、『 座位ポジション&軽量化&キャンバ角 』 なのだ。

そんな状態だった車椅子を発展させたのは、`76年カナダ・パラリンピックからだった!コレを期に、スポーツ工学・医学・人間工学等の研究開発促進され、製品フィードバック後は車椅子市場を賑わす事になった、その功績多大であったのだ。

折り畳みせず当事者機能へ合わせた、固定式フレーム ( リジッドフレーム | Rigit flame | 剛接合された ) も見直され、数多く製品化されて来ている。機能面が整理されれば、形態はシンプルに美しく変化して来る事、必然。

そして嗜好性を併せ持つ故、今まで大切にされて来なかったイメージやフォルムに付いても、今後は 「 機能+アルファ 」 考慮しなければならないであろう。選択肢が存在すると云う 「 普通な事 」 への、証明となるのではないか?



以下は手前勝手な「 思い 」 を、エスキースだがシュミレーションしてみた。
 
A.基本となるデザイン・シャシー
椅子( 着色部 )は、前・中・後3パターン移動可能でシャシーとは分離出来る、ホィール&シャシー折り畳む | Folding コンパクト収納対応、自走プッシュリム付き。
想定使用者は、体幹機能へ問題持たない身障者、高齢者及び入院患者。

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B.基本デザイン・シャシーとの違いは椅子部分
身体を包み込む安楽椅子には、リラクセーション機能とサウンド体感機能付属、頚部カバーへ単一指向性スピーカー備え、補聴器機能・音響機能を併せ持ち、補助輪&自走プッシュリム付き。
想定使用者は、体幹に機能障害ない身障者や、個性的ライフスタイル持ち主多い団塊世代高齢者や入院患者。

             wheel_chair02a.jpg



C.基本デザイン+介護機能付きシャシー
ベビー・バギー状の頭部カバーは、視覚や精神的な環境安定させるオゥニング的役割を持つ。
難聴防止用の開口部は手摺機能を併せ持ち、数段階のリクライニング機能と、介助用の手押しハンドル&転倒防止補助輪付き。
想定使用者は、完全介護必要な身障者及び高齢者、自走想定していない為プッシュリムは付かない。
             wheel_chair03a.jpg



最後に、「 意匠 」 は直接的な医療機能ではない為、デザイン無用ケース存在する。その旨承知した上、マテリアル含むシュミレーション・デザインである。
また、今日状況において経済的観点から判断すると、非現実的な 「 カーボンファイバー」 指定しているが、近い将来 「 ユニバーサル・デザイン 」 呼称を得られる様、「 軽く強く美しい 」 最適素材のコスト面、研究努力しクリアされる未来在る事信じて止まない。

仮称:コクーン・バギー | Cocoon Buggy の概略スペック
 ・快適な座位ポジション | 一体成型カーボンファイバー+発泡硬質クッション
 ・軽便利用可能な軽量化 | カーボンファイバー+剛性フレーム
 ・俊敏な可動性維持 | ホィール・キャンバー角(約-2.0~-2.2°)
 ・褥創回避機能 | 座圧軽減・分散、バックレスト・アームレスト・フットレスト強化
 ・ホィール | スポーク不可。正円維持の為、カーボンファイバー・カバー
 ・プッシュ・リム | 感触・アレルギー・ノンスリップ・摩擦係数、考慮(チタン合金)


18:56 : ノーマライゼーショントラックバック(0)  コメント(0)

デッサン ・ ド ・ ムジィーク / 屋上のカジノ

Dessin de musique | CASINO on the Rooftop

痛快な出来事への遭遇機会、それ程在る訳ではない。

社会の 「 常識や規範 」 から離反する行為時、ある種 「 痛快さ 」 感じる訳であるが、犯罪行為を勿論肯定しない。
しかしながら芸術的思考彼岸には、「 ソレ 」 と紙一重の世界観存在し、皆目周知でも在る。また 「 ソノ 」 行為は、覚醒すると癖になる人も存在するようである!

1969年1月30日
ロンドン市内の中心部ビジネス街から、突然アンプリファイされた大音響が響き渡り、歩行中ビジネスマンやOL達は一斉にスカイライン見上げ、その行為者を彷徨う如く捜索する・・・・だが確認手間取り 「 大音響 」 音源定められない。

ところが、感の鋭い聴衆?や勤務中若者達は 「 痛快な出来事 」 直ぐ気付き、丁度昼時だった為音源ビル周辺へ集まり始めた。
急遽、隣接ビル・ペントハウスへ向かう者、興奮し叫びながら走り回る者、眉間へ皺寄せ無関心装う英国紳士、通行車も停車或いは徐行運転、したがって段々トラフィック渋滞し始め、有名なロンドン・タクシーへも影響が出てきた。

上空から音源奏でる彼等は、芸術的要点と価値を認識する、痛快さ 「 癖 」 になったミュージシャン達だ。
たった今、グループ最後となるであろうギグ | gig を、予告無しに 『 意味ある無許可!』 のまま、自社ビル`アップル・オフィス屋上でライブ奏りだしたのだ。


映画 「 レット・イット・ビー | Let it be 」 屋上演奏
その模様想い起こしながら描いたエスキース・デッサンは、少年期に憧憬以上の存在だったザ・ビートルズ | The Beatles、そのリーダー今は亡きジョン・レノン | John Winston Ono Lennon に、鸚鵡(オウム)となって頂いた。

彼等からは多大な影響を受けた、この鳥へ話しかければ言葉を返してくれる様に、「 鸚鵡返し 」 でもいい 「 痛快なお騒がせ言動 」 再び体感したい!
`屋上のカジノ | CASINO on the Rooftop`は、そんな叶わない希望を南洋鳥に託し、鎮魂の禊素描してみた。

因みにMBE叙勲以降、ミドルネームをウィンストン | Winston から Ono へ改名希望したらしい、しかしながら承認されず双方名乗る様になったそうだ。
また、本来なら 「~レノン卿 」 なので失敬にあたる、だが叙勲受理した後返却している為、生前本人意思尊重し一般名とした。

      casino_roof_johnlennon.jpg
ジョンとファコートに抱かれるフルホローのセミアコースティック・ギター、エピフォン・カジノ | Epiphone CASINO E230TD-LN ( シリアルは1965年製 )



このエピフォン社ギター、日本にも多少関係する薀蓄持っている。

1966年春、ジョン・レノンはアルバム 「 リボルバー」 レコーディング時から、ジョージ・ハリソン | George Harisson と共に、同型サン・バースト(SB)色のエピフォン・カジノを弾きだした。
このギター最大特徴はハーフデプスながら、ボディ内センターブロック存在しない為、意外にもフルホローのセミアコ!なのである、従って普通のセミ・アコより力強いサウンドを望める反面ハウリングも起き易い、と云うシロモノ。そして、二人のギター若干だが印象の違い存在する。

ジョンはオリジナルのトラピーズ | Trapeze(独製台形型)、ジョージは付け替えたのであろうか?ビグスビー| Bigsby 使用し、ブリッジ&テイルピースのメーカーが相違するのだ。また本体は、ギブソン | Gibson ES-335 の O.E.M 承認モデルなのである。(1957年吸収され現在はギブソン社傘下)

そして3ヵ月後の同年6月30日早暁、台風避け半日遅れて4人は来日した。
当日夜と7月1~2日計5回の東京・武道館公演では、二人共サン・バースト色のエピフォン・カジノ使用し演奏する姿、後にビデオ視聴時確認している。意外だったのは、途中ジョン・レノンではなく・・・?、ジョージ・ハリソンが! リッケンバッカー| Rickenbacker へ持ち替える事まで記憶している。

       epiphone_65lennon_casino-SB.jpg       gibson_ES-335.jpg
    `65Lennon_CASINO-SB       GIBSON_ES-335


さて、上記デッサンの白っぽいエピフォン・カジノは?
1968年、2枚組み 「 ホワイト・アルバム 」 レコーディング時から使用している様だ。しかもオフィシャル・サイトによると、ソレまでの仕上着色を剥離する為サンド・ダウン掛け、ベアウッド | Barewood | 白木にし薄くラッカーシンナー吹付、コーティングしたモノなのだそうだ。

現在エピフォン社では、このカラーリングを 「 ナチュラル色 ( NA )」 としているが、ジョンのリミテッド・エディションのみ別称を与えていて、「 レノン・ナチュラル | Lennon Natural ( LN )」 に。
また、ギター本体もコマーシャル・カジノとは名称分け、「レボリューション・カジノ | Revolution CASINO 」 へ変更。恐らくこの楽曲を、カジノ抱え演奏している場面在るからだろう。

別称する理由も在る、彼は白木 | Natural 色へ変えた頃から、ピックアップをゴールド色へ取り換え、デザイン的にスッキリさせる為か?ピックガード外してしまい演奏していた。( 正しいと思う!下記写真参照 )
現在確認する手立て失っているので想定だが、アートスクール出身の感受性において、「 何か・・・? 」 満足出来なく改良していたのではないだろうか?

        epiphone_revolution_casino-LN.jpg       EL_Casino_NA.jpg
      Revolution_CASINO-LN       EL_CASINO-NA



※ 暮々も云っておくが、ミュージシャンが動物のイメージだと言う事ではないので、
  悪しからず。
※ ギター掲載写真は、ギブソン社カタログより引用させて頂いた。


23:39 : デッサン・ド・ムジィークトラックバック(0)  コメント(0)

デッサン・ド・ムジィーク / オートグラフ 2

Dessin de musique | Autograph2

誰にでも、最初は存在する。私のジャズ・レコード初回入手は、秋葉原音響店でステレオ装置購入する際、試聴ルーム入室し数種スピーカー聞き比べていた折、針を落としていたLPに興味覚えた。早速店員へ音源使用理由尋ねてみると、『 ステレオサウンドのセパレーションと臨場感が優れている 』等、彼なりに薀蓄披露して呉れたので在る。

当時振り返れば、制作ディレクターの音楽性が疑問視されるような、擬似ステレオやセパレーション過度なLPなども市販されていて、スピーカー試聴用レコードとしては不適格なシロモノ、多かったからだろう。
それと共に『 ジャズはやっぱりモノラル・・・ 』などと云う、戦前生まれの諸先輩達の意見が大半占めていた時代でもあり、優れたサンプル寡少だったのであろう。

また、諸兄を依怙贔屓するつもりはないのだが、加えて申せばモノラル派の主張も当時録音事情など俯瞰すると、殊更固執している意見云う訳ではなく、新システム登場時は過渡期として良く在る仕方のないプロセスだったのかも知れない?

そして其のレコードは、月刊誌スィング・ジャーナル主催「 ジャズディスク大賞 」金賞受賞のオマケ付アルバムでも在った、音響効果優れているハズである。栄えある受賞レコードは、その時代にしては録音技術革新され優れていたのだろう、私も利き音し月刊誌及び某店員へ同調出来た。

暗中模索状態のジャズ初心者だった事も在り、難解さ無さそうなピアノトリオかも知れない?などと、少なからずピーターソン氏へ失敬な直感頼る判断で、記念すべき下記一枚目購入したのだ。
とは云え、意外にも「 直感 」と「 御墨付評価 」は、初心者にとって良き露払い役を務めてくれ、他力本願も捨てたものではなかった!結果、心地良さとは裏腹に多少物足りなさ感じ始めていた、ボサノヴァから未知なる新天地へ、違和感なく入門出来た次第。

ところで、『 ベーゼン弾き 』 として著名な彼は、華麗なインプロビゼーションを全鍵盤使いつつ、ダイナミック&超絶テクニック駆使するが、珠転がす如き運指奏法から響き出すサウンドにおいて、ミスタッチが殆んどないとも云われている。

其の様な特徴をファンは称賛しているものの、好意的に捉えられない方々もおり、聴取者それぞれ好み存在する様でもある・・・・、しかし此の1964年録音「 黄金トリオ 」アルバム、何方へお聞きしても中々評判が良い!


                 oscar_peterson_trio_wegetrequests.jpg           
          Oscar Peterson trio`We get requests`


さて、数在る訳ではないジャズ・ミュージシャン達から頂いた「 オートグラフ 」。コレクション中、オスカー・ピーターソン|Oscar Peterson 氏ご署名は、最も美しく流麗な筆記として手元サイン帳へ残されている。
思えば、接した環境恵まれていたのかも知れない。オープンエアのガーデン・カフェにて腰掛け、寛ろがれている最中お邪魔し頂戴したのだが、テーブル上だった故丁寧な記帳出来たのだろう。

オートグラフ頂く間、緊張しつつ光栄にも氏と座位対面しており、目前には巨漢且つ胸板厚く盛り上がり、眼差し柔和なんだが瞼重そう・・・・!?それでいて何か見据えるかの様に、時折プロフェッショナルな輝き増す瞳が眩しい。リラックス中にも拘わらず、押し掛けたファンに対する横柄な態度など、微塵も感じさせない気品在る人格、その上 「 体躯頑強 」 そうで多汗な黒人男性、そんな印象持った。

その様な紳士な氏直筆署名を、エスキース・スケッチ内へ加えつつ、受けた印象多少デフォルメしつつイメージ増幅させ、大変恐縮ながら密林の王ゴリラ・・・・っぽい雰囲気へ化身させ、コラボレーション素描試行してみた。

また作画シュミレーション行う中、背景への未足感案じられた事も在り、昔日演奏イメージの拠り所求め、ヴァーヴ|Verve 時代が懐かしい旧き良き相棒ベーシスト、レイ・ブラウン|Ray Brown 氏とデュオさせ、描き上げた。

     oscar_peterson_autograph.jpg
          Piano | Bösendorfer | ベーゼンドルファー(墺)


Mr,Oscar Emmanuel Peterson | オスカー・エマニュエル・ピーターソン氏、ジャズ・ファンにとって大変惜しむべき事ながら、2007年12月23日カナダ・トロント市郊外自宅にて、永眠されている(享年82歳)。


※ 暮々も云っておくが、ミュージシャンが動物のイメージだと言う事ではないので、悪しからず。

16:01 : デッサン・ド・ムジィークトラックバック(0)  コメント(6)

お遊び! / オーガニック

Just playing! | Organic

普段何気なく使用している 「 カタカナ舶来用語 」、以前より数多く存在している状況、よくご存知の事と思う。またソノ用語を英語圏方々へ使用時、意味伝え難くお困りになったご経験お持ちの方、在るのではないだろうか?

地球温暖化(CO²)問題以降始まったエコロジー関心度、今やグローバル化し我が国においても、具体的影響力出始め一般認知されてきている。
その様な時流の中で、「 オーガニック | Organic | 有機体 」 と云う用語も、頻度多く登場するが冒頭へ相当するカタカナなのではないだろうか?恐らく海外でこの形容詞のみ発しても、エコロジー関連語として理解されないであろう。

さて、デザイン業界へ視点移せば、どちらかと云うとカタカナ使用頻度、多発地帯でも在り、「 エコロジー」 勿論例外ではないし、最近業界において 『 オーガニック・デザイン 』 なる用語、雑誌等含めマスコミ頻度多くなって来ている。
ところがコノ用語、英語圏のみならず国内的にも、意味する処全く曖昧なのではないだろうか?

不詳翻訳させて頂くと、日本人設計者及びデザイナー達の使用語彙は、産業化学製品対極に在る生態系、その範疇 『 有機体の・組織的な・固有の・生来の 』 等の形容から触発されたデザイン | 設計、とでも云ったら良いのであろう。

そこで、前段から詭弁的論法労したが、今回はチョットした 「 遊び 」 通してオーガニック・デザインの意味、多少シュミレーションして見たい。



イトノコ遊び | Jigsaw puzzle
下図 A.B.C.は、或る形態を糸鋸(イトノコ)使う如く等分裁断し、断片少しづつ移動させる事により、全く新しいフォルムが生成されて来る処、三つのシーン展開で見られるのです。
左から右へ、1~3の順番で視線移動させるに従って、形態変化が起こる場面お判りになるであろうし、それぞれフォルムの面白さも楽しめますよ。

A.正円をS字裁断にて八等分割する。
         1              2               3
  1a-design form_8  1b_8.jpg  1c_8.jpg

1.正円を、緩い同じS字で八等分します。

2.八等分割された断片を、一つづつ少しだけずらします。
 ホールが小さい内は、今一つ面白さが感じられません、具体的な何かのカタチに
 見えない事が、原因なのでしょうか?

3.その状態から、真中のホールを多少広げる感じで、大きくずらしてゆきます。
 今度は見えてきました!
 地球上存在(有機質)する何か?・・・或いは銀河系シンボル?・・・それ以外の
 何か?・・・皆さんは何に見えますでしょうか?



B.正円をS字裁断にて八等分割する、八等分円弧部を鈍角カットする。
         1              2               3
  2a-design form_8  2b_8.jpg  2c_8.jpg

1.正円を、緩い同じS字で八等分し、各断片円弧部を同じ鈍角カットしておく。

2.八等分割された断片を、一つづつ少しだけずらします。
 こちらの方は、ホール小さくても何か?自然物(有機質)のカタチに見えます。
 円弧部分をカットしただけでも、随分違って見えますよね。
 
3.その状態から、真中のホールを多少広げる感じで、大きくずらしてゆきます。
 A.3 と近似した何か自然物?の印象を、感じる事出来ます。

 

C.正円をS字裁断にて五等分割する、五等分円弧部を緩い鈍角カットする。
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  3a-design form_6   3b_6.jpg   3c_6.jpg

1.正円をS字裁断にて五等分割する、五等分円弧部を緩い鈍角カットする。

2.五等分割された断片を、一つづつ少しだけずらします。
 こちらも A.2 同様余り面白さ感じません、円弧カット部へ多少鋭角度を付ける
 と、良いのかも知れませんね。

3.その状態から、真中のホールを多少広げる感じで、大きくずらしてゆきます。
 五等分割になると、A.3 と B.3 との比較では微妙な差の中にも、何となくフォル
 ム・ニュアンス相違存在し、やはり自然物(有機質)の何か?感じます。



実はこのパラダイム | Paradigm、
スポーツ・スタジアムやドーム等、円形屋根の天蓋開閉時フォルムを、机上アナログ用いスタディ & シュミレーションした、モデリングなのである。
また多少ニュアンス違うが、ロゴ・マーク等の初期デザイン・プラン作成時、グラフィック・デザイナー等が良く利用した、昔からの手法でも在った。

この様な 「 お遊び 」 から恐縮だけども、大変大袈裟な結論導き出せる。上記掲載した 「 3シーン変移図 」 は、或る事を証明しているのです。
今度は 「 右から左 」 逆方向へ視線移動して下さい・・・・、お判り頂けたでしょうか?・・・・禅問答の様に難解ですよね!

では、タオイズム | Taoism 準じ弁証すると、
有機体(物) | Organic とは?・・・美しい幾何学 | Beautiful Geometry と、「 陰・陽 」 の相対関係に在る!
つまり究極云えば、良質なデザイン・フォルム根源は、生態学 | Ecology に在ったと云う訳です!?


13:27 : デザイントラックバック(0)  コメント(0)

街中の景観 / オーガニック・デザイン 1

Town scape | Organic design 1

20世紀産業構造から生産される、産業工業化された均質さ`単に矩形(スクゥエア)`を基本とする画一性は、システムや法規を肯定するが人間性を排除し兼ねない旨、図形思考回路持つ人々(デザイナー)において認知されていた。

ところが既存テクノロジー、図形思考へ追随する発明・発見までの時間暫く必要とした。したがってデザイナー | 設計者は、「 努力続ける傍観者 」 装う他なかったのである。しかしながら前世紀末頃から機熟期迎え、コンピューター普及速度と共にブレイクし始め、「 ソレ 」 が変容されつつ在るのだ。

既に御気付きの方々もいらっしゃるであろう。
デザイン及び設計事務所のCAD(CAM)は、より自由で優しく柔らかい、しかも複雑な形態をいとも簡単にドローイングする技を、占有せしめてしまった。残された領域は発想力だが、現在のところ人智に頼られている、いずれ・・・・ナンテ進歩望んでいないが?「 先の事 」 不明としておこう。

その様な状況下、昨今竣工する著名デザイナー携わった、建築物の形態変容には目を瞠るモノが在り、今までにないフォルム表現され衆目集めている。その発想モチーフとなり注視されているのが、有機形態 | Organic form なのだ。
アナログ時代建築業界では、作図処理可能ならしめても施工的には難問多く、近年までソノ表現道程遠かったのである。



さて、業界外環概略触れて来たが、多少時代遡りデザイン業界経緯と共に、オーガニック・デザイン考察試みる。
建築家意図や建築工学的詳細は、雑誌等にも執筆されている他の方々へ委ね、今編では個人的主観交え、意匠面(フォルム・イメージ)へ対し、更に想像力働かせ多少だが探求してみたい。

下記は真珠宝飾店 「 ミキモト銀座2 」:2005年12月竣工
設計:伊東豊雄建築設計事務所である。完工から逆算し、イメージ・プラン始業時期は、恐らく今世紀初頭からであろうと推量出来る。

           mikimoto_1.jpg
           mikimoto_3.jpg

美しく配列された不定形窓郡!極めてアートフルにハーモナイズされている、とは云いながらも数学的絶対値持ち併せ、整然としている様にも見える、且つ四面共差異化され、パターン化した同配列は存在しない。
また、借景転じ夕闇包まれた窓光が、真に鉱石中微量含まれる原石散りばめられた如き、錯覚へも導いてくれる。

尚も、目地のないフラットな鉄板平滑立面 ( 建築物としては稀 ) 見上げ、視線研ぎ澄まし移動させてゆく・・・・すると、或る形状思い浮かんで来た?!
有機質 | Organic の分子構造配列や、セル(細胞)構造等のフォルムへ近似している?様にも見えるのだ。

周知の如く生体における基本構造は、分子同士連鎖し合い強固にリンケージされ、そうして生体構築し維持されている。
しかも 「セル | cell 」 は、電子顕微鏡覗くと美的価値満ち溢れ、完璧なフォルム形成している状況、詳らかに見て取れ、「 構造的強さ 」 と 「 シンプルな美しさ 」 併せ持っている細胞核なのである。その様な意味から建築学的モチーフとして、最適チャレンジ対象だったのかも知れない?

           organic_cell_image.jpg

少なくとも、今までの無骨で堅い印象在った構築物 ( 20世紀型建築 ) ではなく、柔らかく優しいエレガントな建築印象へ変化させ、且つ企業イメージともシンクロし、それら表現において見事成功している。

また、グローバルなデザイン | 設計環境下では、海外クライアント側からも 「 工業化された均質さ 」 では、「 斬新 」 と云うデザイン的満足感得られなくなり、デザイナーの発想だけに頼らなくなって来ている現状が在る。

コノ建物は、成熟した今後社会を考察すると、より優れた建築・都市・デザイン等の基準(マトリクス・コード)が、必要とされて来ている証明なのであろう。


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