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モールズ・モノローグ / 14

Mall`s monologue | モールの独り言

建築物が竣工後、経年による老朽化余儀なくされる旨周知である、当方業界の大規模商業施設や複合型商業施設等も致し方ないとは云え、開設以降の経年変化へ対する管理面、空間クォリティ維持や店舗リーシング上のメンテナンス、継続的な集客プランなど、今後開発における初期設定は、より長期的ソリューション必要なのかも知れない?
何故ならば、近年顕著に成りつつ在るこれら経年現象、バブル以降竣工した大規模&複合型の商業施設等へ、時代から課された現実的テーマでもあるからだ。

Yokohama BAY QUARTER :横浜ベイクォーター Photo20101222
昨年クリスマス前或る会合へ参加したのだが、'06年開設当時視察した商業施設近辺だった為、宵闇迫る直前「 その後経過チェック 」含みで立ち寄った。

それ程大きくはないショッピングモールなんだが、敷地環境としては申し分ない湾岸エリアへ立地しており、横浜駅東口の百貨店内連絡通路から、湾上渡されたブリッジ歩道経由する導線計画も、メイン・エントランス到着まで多少距離感在るものの、ベイ・フロント景観がソレを凌ぐ為か?時間経過気にならない施設である。

また建築施設が三棟(昨年ANNEX竣工)在り、其々の屋内・外を回遊する如く導線計画が施されている為、時折内外混濁し現在地不明へ陥る感在るが、臨海店舗の面前へ歩行通路(導線)設ける必要から、思案巡らした結果なのだろう。

そして屋外モールは、親水エリア臨む好立地から湾沿いにパブリック広場が設けられ、飲食系店舗を意図的に多く配置し、屋内モールへは主に物販店やサービス業をレイアウト、或いはシーバス(水上船)でベイエリア主要観光地へ移動出来る船着場配備など、集客配慮(戦略)も充分感じられた。

ところが年末の混雑想定していた処、「 豈図らんや 」来訪客はチラホラ状態で活気が失われているのだ、職業柄気になり更に観察眼シビアにしてみると、折角設えられた臨海トラフィックは、本来ならば夜景臨む飲食店舗前へ配備するガーデンチェアも、スタッキング(積重ね)されパラソルが格納状態、しかもダンボール箱や不要物等も置いてあり、(私含め)来場者が往来しているにも拘らず、バックヤード状態は如何なものだろうか?

屋外回遊導線は、季節や天候に左右されるデメリットも在るだろう、また訪問時間帯がエアポケットだったのかも知れない、勿論だが苦言を呈し営業妨害するつもりなど毛頭無い、これ程の親水環境持ち併せながらクリスマス前の書き入れ時、勿体無いし惜しい!と感じたのだ。

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              1/ 湾上渡されたブリッジ歩道経由
              2/ 夜景臨む飲食店舗前トラフィック
              3/ 屋外の吹抜け広場&昇降ESC
              4/ 屋内・外を回遊する導線計画
              5/ 物販店やサービス業テナント
              6/ パブリック広場&昇降ELV

ところで、建築物は投資高額理由から長期減価償却(25年~)適用するケース少なくない、その為だろうか建築業界では、以前より『 循環 』基にする発想法が、エンジニアリングとして構築され実践済みでもある。
そして、『 循環 』該当する素材と云えば、アース・マテリアル(有機系)が注目されている、とは云いつつも工期やコスト・パフォーマンス優先する事例多く、安易に新素材(無機系)適用する商業施設存在も、認めざるを得ない。

マテリアル決定時、斬新な新素材印象もソレ成りに悪くはなく、決して否定的扱い受けるモノでもない、しかしながら経年変化した際の「 過去イメージ 」、否めなくなるデメリットも初期計画念頭へおく旨、忘れては成らないだろう。

一方、テラコッタ(素焼煉瓦)やタイル、木材や鉱物資源などアース・マテリアルからは、新素材では得られない極めてプリミティブな特長も在り、その第一が表層風化(酸化)後も不自然ではなく、何人も劣化印象持たない事だ。
今や「 エコロジィ 」、リサイクルやリユース等に代表される全地球的合言葉でもある、既に先進各国は一循環終えると共にステップアップし、新展開へとフォーム進化させながら「 注1/サスティナビリティ | Sustainability | 持続可能性 」を、試行錯誤しつつ採り入れ始めている。

今件へ沿って云うならば、持続可能な開発・循環型建築計画、つまりサスティナブル・デベロップメント| Sustainable Development された大型商業施設の必要性、強く感じるのは私だけではないハズだ?!

横浜ベイ・クォーター
用   途 :店舗・結婚式場・駐車場・水上バス船着場
事業主体 :㈱横浜ダイヤモンドマネジメント(三菱倉庫㈱)
商業企画 :㈱北山創造研究所
建築設計 :㈱K計画事務所・㈱三菱地所設計
建築施工 :㈱竹中工務店
敷地面積 :10.000㎡/3.028坪
延床面積 :58.640㎡/17.756坪・4.100㎡/1.241坪(ANNEX)
階   高 :地下2階・地上8階(3棟)
出店店舗 :75店舗(面積12.500㎡/3.785坪)
      :23店舗(ANNEX)
駐車台数 :730台
竣工年月 :2006年8月24日・2010年3月19日(ANNEX)
特記事項 :住宅棟ナビューレ横浜タワーレジデンス(41階/390戸)は、翌`07年隣接地へ竣工後、3階デッキで商業棟とジョイントしている、また上記面積データへ住宅棟数値含まない。


注1/ 1987年「 環境と開発に関する世界委員会 」にて、ノルウェー首相ブルントラント氏から国連へ報告書として示された、環境保全を考慮する節度ある開発が重要、という考えに立つ下記定義認知された。
『 将来世代の欲求を満たし、且つ現在世代の欲求も満足させる事 』、この定義条項から『 環境破壊なき継続性・資源枯渇なき利用法・絶滅危惧種の保護 』等、生態系へ対する保守包含だけではなく、『 持続可能な循環型社会 』へのシフト・チェンジが提案されている。

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10:10 : 商業施設トラックバック(0)  コメント(0)

街中の景観 / 晴れ時々遊び心!

Town scape | Just for fun !

コンクリート塊林立する大都会の狭間を、然したる目的もない夢遊歩行で現在地不明に陥った、しかしながら失踪感弄びつつ遊行すれば、イキナリ目前視野が解放され、小規模とは云えお洒落で小粋な広場(ポケット・パーク)へ、思いも寄らず遭遇したのである。

他に何もない広場へ、凛として佇む其の未来的なオベリスク | obelisk は、繊細且つ頑固な排他バリア発信するものの、数学的リンケージ感じさせる有機フォルムからは、セル(細胞)如き生体温もりと知的湿潤さ持ち合わせ、慈愛さえも醸し出す雰囲気で、柔和な後光と共に空間全体を包み込んでいるようだ。

広場自体は彫刻存在感も在りながら、真に無味乾燥なアスファルト砂漠へ、忽然と出現したオアシスを想定させるではないか?

一瞬、幻影かと疑心さえ生じる蜃気楼的小空間は、ヒューマンスケールへ同調する借景形成しつつ、シンプルな意匠と素材感から、研ぎ澄まされた高品質の余韻や精神性を孕み、優れたスケーピング(景観)へ昇華していた。

クリエイティブ作業での『 閃き 』は、冒頭如きプロセス度々体験する。真正面から取り組み、論理的根拠辿り探求したからと云って、デザイン上の解答得られる訳ではなく、却って脈絡や秩序へ頼らず「 遊び心 」でリラックスし、冗談半分の無頼思考したら、不本意では在るものの「 当たりかも!」なんて状況、日常的に起こる事なのだ。(他職種においても珍しくはないが)

曰く「 瓢箪から駒 」、意外な所から意外な物が出る事。『 遊び心 』より閃き得られる頻度、数理的証明難しいとは云え、「 四角四面や杓子定規 」は融通性利かなくなる代名詞でもある。

したがって、余り有り難くない思考迷路のインビテーション避ける為、迷った折にはスタート地点へ戻り、野生的`感`を働かせる旨肝要、つまり「 初心&遊心 」座右なのかも知れない、此の小空間通じ改めて自戒出来たようにも思う。


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        矢萩 喜從郎氏 | Kijuro YAHAGI :デザイン・建築・彫刻共




21:42 : 景  観トラックバック(0)  コメント(2)
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