秋気麗し枯野の色

Lovely autumn fields.






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                      彼岸 / 20110925











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                      干藁 / 20111002



      




12:00 : 写  真:  トラックバック(-)  コメント(3)

相州の松下村塾!? / ポタリング

The Matsushita Institute of Sagami | Pottering 20111010

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松下グループ築き上げ立志伝中人物でもある「 経営の神様 」、松下幸之助氏による強い国難憂慮から私財70億円を投じ、1979年(s54)辻堂サーフビーチに程近い茅ヶ崎市内設立された財団法人『 松下政経塾 』は、世界でも珍しい政治家養成する私塾なんだが、其の出身者より内閣総理大臣が指名された。

江戸末期、多くの傑出する指導者輩出した長州藩私塾『 松下村塾 』連想させる名称ではあるものの、全く無関係で単に幸之助氏の姓へ因み命名されたものだ。

民主党衆議院議員「 野田佳彦氏 」は、'80年4月開塾時の第一期入塾生へ名を連ねており、此の時期は未だ松下翁もご健勝であられ、度々来訪し講義催されたそうだ、したがって「 幸之助イズム 」の薫陶を直接お受けになった、数少ない卒塾生でもある。

塾生は全寮制で、寝食共にしながら基礎課程2年・実践課程2年の4年間研修行われるものの、自習自得をモットーに常勤講師が居る訳ではない。
また、研修資金として月額20万円給付があり、他に活動資金を塾生自ら申請し査定後認可されれば別途支給される、しかし寮費(電気・水道・冷暖房費含)と食費は実費負担で、塾内へは研修棟・寄宿棟・講堂以外に、テニスコートや体育館や園庭、茶室や食堂も完備されている、との事。

また、導入部のアーチ門には彫刻がレリーフされており、中央部へ太陽を配し其の左に『 正義 』花言葉とする向日葵を手にする男性、右は『 愛と平和 』象徴する鳩を手にした女性配され、『 明日の太陽 』へ向かう姿だそうだ。(下記写真3,4)

募集要項へ対象年齢22~35歳とある、ならば塾生には妻帯者や家族持ちの方々もいらっしゃるのかも知れない、月々給付金出るとは云え巷初任給程の額面、「 入塾 」には夫々の事情鑑み、ソレナリの覚悟と準備が必要なのではないかと思われる。

因みに、塾出身の与野党国会議員は首相含め現在38名、公明党40名に迫る議員数となり、野田政権では長浜博行官房副長官(2期)、樽床伸二幹事長代行(3期)、玄葉光一郎外相(8期)、前原誠司政調会長(8期)等々、内閣及び党中枢には松下政経塾出身者達が居並び、顔ぶれも多彩。

ところで、入塾時面接官も自ずから務められた松下翁は、若き野田佳彦氏選考基準を問われた際、『 運と愛嬌のある奴 』と語られたそうだが、出航直後の日本丸行方?操舵次第とは云え幕末咸臨丸の航海如く、今後追い風ばかりとは限らない、経営の神様に認知された運気や如何・・・・・。

事業主体 :公益財団法人「 松下政経塾
塾   長 :佐野 尚見
住   所 :〒253-0033 神奈川県茅ヶ崎市汐見台5番地25号
敷地面積 :20,000㎡/6,353坪
建物面積 :6,700㎡/2,000坪
用   途 :研修センター及び寄宿所
設立年月 :1979年6月21日
開塾年月 :1980年4月1日
塾   生 :今年度14名(うち女性1名)
卒塾生数 :248名(うち女性31名) ※2011年4月現在

          Matsushita Institute of Govern't & Manage'nt.
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          本日走行距離:26.91km

              1/ 体育の日は辻堂サーフビーチ!?
              2/ 愛車背景に松下政経塾の正門
              3/ アプローチからアーチ門&鐘楼を臨む
              4/ 門柱表札とアーチ門の彫刻レリーフ
              5/ 近隣所在する工科大学
              6/ 134号線越え歩行&自転車用横断スロープ


20:26 : ポタリング:自転車:  トラックバック(-)  コメント(2)

デッサン・ド・ムジィーク / 青蒼の帝王

Dessin de musique | KING of blue.

音楽(ムジィーク)をデッサン対象としている上で、ジャズ界には避けて通れない人物が少なからず居る。しかし入門時ピアノ・トリオからだった為か、管楽器部門を好んで嗜好せず不勉強且つ音源も多くは所蔵して来なかったのだ、したがってロリンズやコルトレーン然りであり、『 帝王 』についても其の例外ではなかった。

理由も在る、当方がジャズへ傾倒し始めた'70年代前後の動向は、ハードバップから転換期を向かえ、同時にエレクトリック対応などへも影響されつつ、ニュージャズや前衛且つ実験的な演奏台頭し始めた時期だった、客観性を見失い難解で自己陶酔する姿は美しくなく、初心者にとって極めて馴染み難いジャンルと感じたのかも知れない?

帝王はと云えば、'68年頃から「 エレキ・マイルス 」とも称する、ロックと見紛うばかりサウンド採り入れつつ、次々作品発表しウッドストック直後の録音、「 ビッチェズ・ブリュー| Bitches brew 」が'70年発表される。此のLPこそ、ジャケット買いで恐縮ながらタイトル意味も解らず購入した、マイルス一枚目。

後に語意は、帝王らしい捻り加えたモノだと判明、『 Witches brew | 魔女の秘薬 』の大文字W`をB`へ置換した「 アバズレ女の醸造 」とは、麻薬(ドラッグ)などのスラングで、本人云い回しでは『 スゲェ~奴だぜ!』如き意味のようである。

そして脈絡として聴きたくなるアンプラグド、そこで購入した二枚目が初期作品の'59年録音『 Kind of blue 』、ジャズ界異例のメガセールス記録する傑作LPだが、購入動機はお恥ずかしい限りで、 一枚目と語呂近似!?
しかし、或る時人へ貸し返却時持ち帰る際、酩酊気分災いし電車網棚へ置き忘れ、遺失物届出したものの行方不明のまま、残念ながら近年まで再所蔵しないでいた。

ところが、'97年ボーナストラック付CD発売され、不甲斐なさ認めた再入手盤が下記左側だ、此れも一枚目同様、詳細など省き表題意味のみ述べておこう。
英文法上、センテンスとして`It is a kind of blue`を、容易に導き出せるだろう、また`a kind of`を「 一種の|のようなもの 」とすれば、直訳で『 一種の青|青色のような類い 』になる。

だが、過去帝王トリビアから更に推察加えると、本人も気付かず発する口癖的云い回しに思えなくもない、『 青っぽいよね|イイ感じかも 』で在るとか、或いは独断お許し頂き異訳試みれば、『 マジ、イカしてるぜ|斬新でヤバイね 』ミタイナ語彙で、マイルスなら云ってそうな気がするのだが・・・・・。


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       Kind of blue'59/'97            Bitches brew'70

さて、エレキ採り入れ順風だった'72年秋、愛車ドライブ中交通事故を起し救急搬送される、幸い生命に別条なく左脚へ人工骨埋め込みリハビリに・・・・、ところが術後経過思わしくなく後遺症患いつつ長引き、'75年演奏活動停止(引退?)状態へ。

そして、快復へは思いもよらず年月を要したのだが、復活日は突然訪れ新緑映えるボストン市内ジャズ・クラブで'81年6月26日~29日、翌月1日よりN/Y市内クール・ジャズ祭へ連続出演、6年間の静養から舞台へカムバックすると同時に、我が国にとって大変喜ばしい注1/来日公演も、10月初旬と決定する。(録音は'80年始動)

過去、渡日ビザが当局拒否の前例('69薬物や銃所持)もあり、'81年9月29日来日は関係者根回しの賜物だった、マイルス到着後成田空港入管も無事通過、新宿副都心の京王プラザホテル4033号室へ予定通りチェック・イン済ませる。翌30日はホテル内で記者会見、此方も予定通り!?主役欠席のまま、サイドメン4人のみが対応。

会場は、宿泊ホテルから道一本隔てる広大な空地、現都庁建設予定地。其の特設舞台で10月1日はリハーサル組まれていたのだが、サイドメン揃うものの予定通り!?帝王は姿見せない、運営者側ピリピリムードの中漸く登場するも、楽器触手せず他を制す如き威圧感で舞台上歩き廻り、関係者緊張と同時に予断許さない雰囲気だ。

その様な状況下公演初日を迎え、当日(2日)夕刻の出演者集合時間には、大変失礼ながら予定外!?の定刻通り楽屋入り済ませ、帝王スタンバイ完了。主催者スタッフ安堵感は如何ばかりか、想像するに難くない。
また、主催がFM放送局だった事から、ライブ演奏はFM波に乗せられ生中継すると同時に、NHK総合テレビでも放映され(10/4日演奏分中継録画)、多くの方々が御視聴になり、ご記憶在る年配ジャズ・ファンもおいでになる事だろう。

現地特設会場では、日毎平均9000人程の大観衆で埋め尽くされ、青銀色下弦の月が窓光瞬く副都心ビル群を照射し、控えた憂い奏でる注2/マーチン・コミッティのハーマンミュート響きは、夕闇迫る舞台へ蒼き篝火醸造しつつ、積み重ねられたスピーカー群へ『 青蒼の帝王 』に相応しい陰影落としている。

ステージ上マイルスは御歳55才、若く有能なメンバー(下記参照)の情熱的で統御された演奏にサポートされ、圧倒的カリスマ性と怪しく匂う煌めき放ちながら演奏へ没入しており、サイドメンバー刻むニューウェイヴ・サウンドと、帝王奏でるパーマネントな音色掛け合いが、絶妙にミックスされ唯一無二の無常空間創作しているようだ。
其の勇姿印象は当方脳内で増幅されつつ、サブリミナル的イメージ織り交ぜ、夜陰背景へ猛獣帝王の幻想、投影せざるを得なかった。

             Miles Davis sextet live at Tokyo'81
    Milesdavis-liveattokyo81_001sma.jpg   
                     `KING of Blue`

                 ・Miles Davis-55 / tp,synth.
                 ・Bill Evans-23 / ss,ts,fl.
                 ・Mike Stern-28 / guitar.
                 ・Marcus Miller-22 / bass.
                 ・Al Foster-37 / drums.
                 ・Mino Cinelu-24 / perc.                 

ところでTV放映時の評論殆どが、反れた台風余波で冷たく吹き抜ける副都心ビル風影響や、本人風邪気味の体調不十分?から『 パフォーマンス印象芳しくない 』等、一貫して非好意的な評価多い様に感じる。赤バンダナ首に巻き、脚引きずりつつ舞台歩き回る姿は、少なからず評判落としたようだが、立ち停まっての動作に疼き残るようで、一見不機嫌そうな印象はソレが理由だろう。

職種違うものの私事申し上げさせて頂けば、風邪熱程度の体調不良で業務クォリティ下げるなど、プロとして断じてない旨保障しよう。まして世界を股に掛けるプロ中のプロである、演奏印象に対して賛否両論在るかも知れないが、FM生放送やTV中継認知にも拘らず体調不良からパフォーマンス劣化させるなど、在り得ないと信じている。

それと、我が儘や傲慢や冷酷人間イメージ定着し畏怖されていた反面、暖かく思いやり持つシャイな好人物であるなど、風評とは少なからず相違する当時バンドメンバー・コメントも伝えられており、然様に我々では測り知れない事情持つのも、雲上人(スター)所以なのかも知れない。
また、テレビ放映時間の都合もあり演目2曲カットされ、現地ライブ演奏との曲目相違生じている為、参考として下記右側へ演奏順記載しておく。
           TV                       LIVE
     1.Back seat Betty           1.Back seat Betty 
     2.My man's gone now        2.My man's gone now
     3.Aida                    3.Aida                
     4.Jean pierre               4.Kix
                               5.Fat time
                               6.Jean pierre


本名 :マイルス・デューイ・デイヴィス三世 | Miles Dewey Davis Ⅲ/Mr,
ミス・トーンでさえも美しい音色と評されるジャズ界巨人、トランペット奏者且つバンドリーダー、イリノイ州オールトン出身米国人。常にトキを見据え時代先んじた行動と共に、若いミュージシャン育成し名伯楽ぶり発揮しつつも、自身成長へも斬新さ失う事無く試練与え続け、ファンの期待上回る作品を数多く発表。晩年においても、ヒップホップのミュージシャンやマイケル・ジャクソン氏などと旬な活動を続けていたが、1991年9月28日肺炎の為永眠する、享年65歳。来日年度は1964,'73,'75,'81,'83年の五回。

記しておく逸話が在る、本人は「 帝王 」呼称好んでおらず、単に「 マイルス 」にしてくれと常々云いいつつも、具象画描く事でも知られ画集『 帝王 』出版(定価3800円)しており、通訳語彙が微妙に影響し「 帝王 」嫌っていたのかも知れない、また現在書店販売はなく絶版扱いで、ネット内中古のみ入手可能。

注1/ 新宿西口広場特設会場:10/2~4日、名古屋市公会堂:10/9日、大阪プール特設会場:10/10日、福岡サンパレス:10/11日、追加公演中野サンプラザ:10/6日。各地共18:00開演、東京公演の当時チケット代金はS席:6500円。

注2/ マイルス・デイヴィス氏愛用する楽器類、※米国マーチン社トランペットのコミッティ | Martin-Committee(Old)、また弱音器一種で代表的メーカーの米国ハーマン社 | Harmonのミュート、独特の寂れた音色が特徴で、氏に愛用された為広く知られるようになった。(※Martin Band Instrument Company:現存せず)


00:21 : デッサン・ド・ムジィーク:  トラックバック(-)  コメント(4)